今回は宅建試験に受からない人・初学の人の宅建の勉強の順番とその方法を見ていきたいと思います。
宅建の試験は簡単という人もいます。
ただそういう人は少数のできる人か受かったので安易にそう言っている人です。
僕は2回目で合格しましたが今となってはそれほど難しくなかった気がします。
その理由は自分に合った勉強方法で合格したからです。
でも1年目は独学だったので全く合格する感じがなかったです。
合格率は15~17%で年間3万~4万人が合格します。
20万人受験して合格者は3万~4万人というと一件難しそうな国家試験のように感じます。
ただ16万人という不合格になる人の多くは、そもそも勉強しないようです。
勉強したというひともいますが、テキストを読むだけでアウトプットしない人が多いようです。
ですので自分に合った科目の順番と勉強の手段(方法)で勉強すれば合格します。
以下では合格するための勉強(科目)する順番と手段(方法)を見ていきます!
Contents
宅建士の勉強方法と順番は?
引用:写真AC
宅建士の勉強をする順番は以下ように勉強したほうがいい感じになります。
- 宅建業法
- 権利関係
- 法令上の制限
- 税その他
この順番は難易度や重要性から提案しています。
絶対ではありません。それは個人の好みがあるからです。
ただ目安になりますので参考にしていただければと思います。
以下ではそれぞれの分野についてポイントを解説していきます。
宅建業法①
引用:写真AC
宅建試験を合格する上でまず最初に勉強したほうがいいのが宅建業法です。
それは内容的に易しいこともあり、最初にとりかかると効率が良くなります。
最初に税金その他などの勉強を始めると難しさのあまり挫折しかねません。
そういった意味でも覚えやすい宅建業法から勉強することで挫折する機会が減ります。
そして最後まで勉強して合格を勝ち取ることができます。
合格者の多くがこの宅建業法から勉強し合格を勝ち取っています。
また、実際の不動産業務にもかかわることが多い分野です。
なので不動産業界に勤務している方はなにも考えずに宅建業法から勉強することをオススメします。
宅建業法は暗記できる問題が多いです。
ただ過去問で何度もアウトプットすることで暗記はデキます。
なのでどんどん過去問題集を解き、解答を読んで納得し、理解できないところはテキストを読んで納得しましょう。
そして全問正解できるくらいの意気込みで勉強に取り組んでください。
内容が易しいため点数を上げやすく最初にとりかかればモチベーションアップにもつながります。
このことから「宅建試験に受からない人は」この宅建業法をおろそかにしている可能性があります。
どんどん過去問でアウトプットして合格を勝ち取ってください。
ちなみにわからないことが出て、テキストを読んでも理解できないときにそのままにしないでください。
試験当時までうる覚えの状態になり、点数を落とす可能性があります。
ですので理解できないところがあったら、勉強仲間や友人などの聞いてみてください。
一番いいのは講師に聞くこととです。
あっさり内容が把握でき安心して次のステップに進めます。
権利関係②
引用:写真AC
2番目に取り掛かる科目は権利関係がオススメです。
権利関係は理解に時間のかかる分野。
勉強する時間も十分に確保する必要があります。
そのため2番目に勉強するのが最適です。
勉強時間が掛かるなら、一番最初に取り組めばいい科目と思いがちです。
ただ、権利関係と宅建業法の得点分布が全然違ってきます。
- 宅建業法:20問
- 権利関係:14問
- 法令上の制限:8問
- 税金・その他:3問
- 免除科目:5問
合計50問
宅建業法は出題数が20問と一番多いです。
しかもそれほど難問はありません。
なので勉強すれば全問正解の可能性が高くなります。
権利関係も14問と出題数は多いです。
ただ宅建業法よりも6問も少ない。
しかも宅建業法よりも難易度が上がるので14問全問正解するのは困難です。
権利関係は宅建業法よりも難易度の面では勉強時間を多く取る必要があります。
ただ合格という面では宅建業法を先に勉強したほうがお得です。
宅建業法がいい感じにして、その次に権利関係に時間を費やしたほうが合格しやすくなります。
また、権利関係も実務にかかわることが多い分野です。
暗記できる部分は少ないです。
でも、一度理解してしまえば忘れにくい分野とも言えます。
理屈がわかると人は忘れにくくなります。
うる覚えなので忘れる傾向があります。
暗記よりも権利関係が得意な人がいると思います。
そんな人は宅建業法と並行して権利関係を攻めて聞くのも手です。
ただ宅建業法は権利関係よりも簡易で得点も20点と一番高い。
そういう面から宅建業法の次に権利関係を攻めるのがいいのかも知れません。
また権利関係は内容は難しいですが、重要分野ですのでじっくり勉強しましょう。
法令上の制限③
引用:pixabay
法令上の制限は難易度が低いです。
それは問題自体がストレートだからです。
覚えたものがそのまま出る感じです。
なので勉強に費やす時間は少なめで大丈夫です。
とはいえ、簡単な問題だからこそ正解率を上げる必要があります。
ただ法令上の制限は「都市計画法」や「建築基準法」など、馴染みのない法律です。
そのため勉強に対して面倒くさい気持ちになりやすくなります。
でも基本的に暗記中心になりますので「要件」や「例外」などを関連付けて暗記したほうがいい感じです。
勉強方法としては問題集や過去問を勉強して過去の事例を確認しましょう。
税その他④
引用:写真AC
税その他は問題自体は暗記で回答できるものが多いです。
ただし、広範囲にわたり勉強する必要があります。
そのため全て理解するには時間がかかる分野です。
この分野については勉強しても効率が悪い分野なので、余裕がなければ後回しでも良い分野です。
また、この科目では不動産業に従事している人に有利な「5問免除」の優遇措置があります。
※「5問免除」を受けるためには宅建業の従事者が登録講習(スクーリング有り)を受けて、修了試験に合格する必要があります。
不動産業界に勤務している方は、この登録講習を専門学校で受けて積極的に5問を免除してもらいましょう。
宅建士の勉強の順番の理由は問題数
引用:写真AC
宅建の勉強の順番が大切なのは出題される問題数と得点のし易さにあります。
問題数の多い順に勉強した方が試験で高得点を取れる確率が上がります。
また馴染みのある法律の方が暗記もしやすいので得点も伸びます。
例年合格に必要な基準点は37点程度となっています。
40点を目途に各科目の目標点を設定して勉強していきたいところです。
宅建業法:20問
引用:写真AC
宅建業法は毎年20問の出題があり、難易度も易しい問題が多いです。
暗記で回答できる問題がほとんどですので、時間をかければ点数を上昇させることができます。
ケアレスミスに気を付けていれば満点を目指すことが出来る科目です。
宅建業法は20問中20点満点を目標として勉強していきましょう。
権利関係:14問
引用:写真AC
権利関係は毎年14問の出題があり、2番目に多い科目です。
先述したとおり難易度は難しい問題が多いため理解するのに時間がかかります。
そのため、宅建業法の次に時間をかけて勉強する必要があります。
目標としては14問中10点以上を目指しましょう。
法令上の制限:8問
引用:pixabay
法令上の制限は例年8問の出題があります。
難易度はそれほど高くはありません。
しかし出題範囲が広範囲で出題数は8問。
宅建業法や権利関係よりも勉強した割に得点が低くなります。
その効率の悪さに勉強した甲斐がないところが特徴です。
8問の問題に多くの時間をかけるよりも宅建業法と権利関係に時間を割きましょう。
ただし、簡単な問題の取りこぼしは避けたいので過去問を解いてアウトプットはしておいてください。
目標としては8問中5点くらいが目安です。
税その他:8問(免除5問)
引用:pixabay
税その他の科目については毎年8問の出題があります。
出題範囲は広範囲にわたるためこの科目に時間をかけるのは効率が悪いです。
目標としては8問中5点くらいが目安です。
※「5問免除」の対象者については5点以上が確定していますので、この分野を全く勉強しないという選択肢もあります。
目標点数
- 宅建業法:20点
- 権利関係:10点
- 法令上の制限:5点
- 税その他:5点
- 合計40点
宅建試験で40点取れれば合格は間違いないです。
過去には31点のときもあれば38点の時もありました。
そのため40点は多く見積もっての目標点数です。
また宅建業法で20点、権利関係10点取れないこともあります。
その逆で法令上の制限で5点、税その他で5点以上取れることもあります。
なので上記の目標点数はあくまでも目標にしてください。
その目標に沿って勉強すれば合格は近くなるでしょう。
宅建の効率的な勉強の順番3選
引用:pixabay
宅建を効率的に勉強するには順番は重要です。
ただ、どのような勉強方法でアプローチするかも大事です。
勉強する順番を決めたら、どの勉強方法でアプローチするか選びましょう。
勉強方法のアプローチは3つ。
「通信」「通学」「独学」の三種類です。
しっかり勉強するために、どの勉強方法で挑むか、自分に合った勉強方法を選びましょう。
通信
引用:pixabay
まずは通信です。
「通信」の勉強方法については以下のメリット・デメリットがあります。
メリット
- 通学に比べると比較的に費用が安く抑えられる。
- 学習カリキュラムが決まっているので勉強計画や目標を立てやすい。
- 講師への質問や添削を受けることが出来るので自分の理解を深めることが出来る。
- 通学にかかる時間や束縛される時間が少なくて済み、効率が良い。
- 法改正があった場合などに最新情報を得ることができる。
デメリット
- 独学に比べると若干費用が高くなる。
- 講師の授業以外は過去問を解くだけなので自制心が必要。
僕は1年目は独学で勉強しました。
しかし不合格。
不合格の理由は勉強中に今の勉強でいいのか不安がつきまとっていたからです。
過去問とテキストを繰り返せば合格する、と先輩に言われていました。
しかし本当かはわからなかったのです。
そのため一つの出版社の過去問だけではなく、他の出版社の過去問やテキストも買ったりしました。
結局その迷いが不合格となったのです。
しかし2年目に通信で勉強したことで合格。
合格した理由は、eラーニングで講師から言われた範囲の勉強をしていたからです。
毎日勉強する範囲が決まっていたので必要以上に勉強しなくて良いのです。
勉強してもいいですが、ONとOFFの切り替えも重要です。
12月の試験まで長期戦になるので、息抜きも必要です。
一日の勉強が終わったら遊んでしまう、みたいな感じでいい感じで勉強できました。
そのため独学よりも通信で勉強する安心感は半端ないです。
近年「マインドセット」という言葉がよく使われるようになりました。
「マインドセット」とは考え方などのクセです。
多くの人はマイナス思考と言われています。
すこしでも不安なことがあると不合格というマイナスなことをイメージしやすいです。
しかし通信で講師の授業を受けることで、前向きに勉強することができます。
講師がマイナスなことを言っていたら多くの人が不合格になるでしょう。
その前向きな講師の言葉に引っ張られることで、勉強がはかどります。
マイナスな考え方のクセから、プラスの考え方のクセにマインドをセットするのです。
僕は2年目に通信で勉強し、宅建試験が近くなったときに、講師がこんなことを言ったのです。
「ここまで勉強してもし不合格になったら神社で『お祓い』をしてもらったほうがいいですよ」
呪われてるという単純な意味ではありません。
ちゃんと勉強をしたので合格するという意味で、暗示みたいなものです。
今でも忘れられない一言です。
通信で勉強すると、一人で勉強する独学とは違い安心して勉強に取り組めます。
また、僕だけだはなく、多くの人にメリットがあるため、迷ったら「通信」をオススメします。
通学
引用:o–dan
「通学」の勉強方法については以下のメリット・デメリットがあります。
メリット
- 時間を完全に管理してもらえる。
- 学習カリキュラムが決まっているので自分で目標や計画を立てる必要が無い。
- 講師への質問や添削を受けることが出来るので自分の理解を深めることが出来る。
- 法改正があった場合などに最新情報を得ることができる。
デメリット
- 費用が高額なものが多く、一度で合格できない場合挫折してしまう可能性がある。
- 通学するのに時間と費用がかかってしまう。
- 時間的な束縛が大きく想像以上に効率が悪い。
- 地方の場合、専門の学校が近隣に無いことがある。
自分で計画を立てる自信が無い方、費用が掛かっても一回で必ず合格したい方におすすめです。
独学
引用:写真AC
「独学」の勉強方法については以下のメリット・デメリットがあります。
メリット
- 費用が非常に安く済む。(参考書や問題集代程度)
- 自分で計画を立てて、自分の時間で勉強することができる。※束縛される時間がない。
デメリット
- 一人で課題解決を行い、理解度を深める必要がある。※間違った内容を覚える可能性有り
- 誰にも管理されない分、勉強に向かう時間が少なくなることがある。
- 法改正などがあった場合に最新情報を得にくい。
- 学習カリキュラムが無いため自分で全て計画を立てなければならない。
勉強が得意な方は独学が向いています。
過去問とテキストと予想問題集をひたすら解けば合格できるからです。
ただ多くの人はモチベーションが保てなくなってしまいます。
なので、勉強慣れしていない方は「独学」は基本的にはおすすめしません。
今回で受かりたい方は独学よりも、通信・通学をオススメします。
宅建試験の合格をしっかり掴むなら通信がオススメ
引用:写真AC
宅建試験に確実に合格するためには勉強の優先順位を設定して、正しい勉強方法を選択することが重要です。
勉強の優先順位は「宅建業法」→「権利関係」→「法令上の制限」→「税その他」で勉強しましょう。
勉強方法については、独学と通学よりも、ほとんどの人に有効な「通信」がおすすめです。
勉強の優先順位を守って「通信」で勉強すれば一発で合格間違いありません!
僕も1年目は独学で不合格、2年目は通信で合格しました。
通学は面倒くさいし独学は管理が大変。
通信はその間なので合格には一番適した学び方です。