こんにちは、宅建士の西脇ちづるです。
今回は、宅建試験が難しい理由についてお伝えします。
宅建試験が難しくなった理由ややっぱり基本が大事なのか
落ちるのが当たり前なので合格する勉強法と独学・通信・通学の選択。
難しい宅建試験の合格比率と他の資格との何度比較など。
以下詳しく見ていきます。
Contents
宅建試験が難しい理由
引用:https://www.shutterstock.com/
宅建試験が難しい理由は、法律の試験だからです。
法律の試験は感覚ではなく論理。ある意味、数学です。
人は動物ですので、気のままに生活してる方がストレスが少ないですね。
しかし、宅建試験は決まったルールがあるのでストレスがかかるので難しいです。
芸術と違い、感覚的な試験ではないので、難しく感じますが覚えれば簡単です。
逆に芸術は答えがないので、難しいです。
なので、理屈や論理を覚えれば簡単です。
宅建試験は本当に難しくなった!?
宅建試験は近年、難しくなってきています。
ですが、ぼくが合格した当時も「難しくなってきた」と言われていました。
「今年の寒さは厳しいね」
毎年寒く厳しいのに毎年言われますね。
この感覚と同じです。
宅建試験では、授業や過去問でも聞いたこともない難問が出ます。
その難題をみて、やばいっ!と思ったら本当にヤバいです。
そこで「みんなも解けないから問題ない」と思ったら合格証書を手にしたようなものです。
なぜなら、宅建試験には毎年のように、難問が数問出題されるからです。
難問が出たときに、正解をしようと思って深く考えてしまったらおしまいです。
それは、基本的な問題を取りそこねることがあるからです。
難問は、不合格者を出すための引っ掛けといえます。
なので、難問は簡単に問題をとき、得点できたら儲けもの、くらいの発想が大事です。
本試験では、基本的な問題をしっかり得点することが大事になってきます。
難しい宅建試験の攻略は基本が大事!?
宅建試験は難化してますが、基本問題を得点できれば合格は難しくなく簡単です。
そのためには、いらない勉強をしないことです。
特に、完璧主義な人は、すべてを網羅し覚えて合格しようとします。
そのため、難しい問題にもチャレンジしますので、結局疲れ果てます。
疲れ果てると苦しいので、勉強をやめたくなる人が続出します。
ですから、難問を苦労して解くのではなく、基本問題をしっかり得点できるように勉強してください。
「重箱の隅をつつかない」
細かいところまで勉強すると、合格は遠のきます。
そのためには「重箱の隅」は気にしないことが重要です。
宅建試験は難しいから落ちるのは当たり前!?
宅建試験は基本的に難しいです。
難問が出題されますので、落ちるのは当たり前です。
過去問にも難問がたくさんあります。
ただ、この難問に付き合ってると合格は遠のきます。
合格者の多くは、難問を無視し、解ける得点できる基本的な問題を徹底的に勉強します。
ですので、合格するには過去問の基本的な問題、多くの人が得点できる問題を勉強してください。
難しい宅建試験を合格するための勉強法!
宅建試験に合格する勉強法は、ずばりアウトプット中心の勉強法です。
過去問を中心に問題を解くと、合格は近づいてきます。
アウトプット勉強法とは、問題を解くということです。
テキストをしっかり読むのではなく、過去問を徹底的に解きます。
そうすると、テキストを読んで覚えるよりも、圧倒的に覚えやすくなります。
というのも、問題は知識がないと解けません。
そのため、過去問を解くときに選択肢が合っているか間違ってるかの理由がわからないときは、正解が導き出せません。
選択肢を読んで理由を言える。
これがアウトプットの勉強法です。
理由を言えない場合は、適当に答えて回答で確認します。
確認するときに納得することが大事になります。
一方で、テキストで勉強するインプット勉強法では、ただ読むだけなので覚えるのに時間がかかります。
勉強のできる人は、すぐ覚えられるでしょう。
ただ、一般の人はテキストを読むだけでは覚えられないので、アウトプット勉強法のほうが効率的です。
難しい宅建試験は通信か独学か通学!?
おすすめは通信講座です。
独学でも十分合格できます。
しかし、独学は自分で勉強管理をしなければいけません。
その勉強管理はなかなか難しいです。
ぼくは、勉強管理ができなかったので、1年目の宅建試験は不合格でした。
勉強して少しでも疲れるとゲームなどで遊んでしまうのです。
また、3月くらいから勉強を初めて、4ヶ月後の7月には、自分がどのくらいの位置にいるのか不明でした。
そのため、市販の予想問題を解きました。
結果は25点。不安になりました。
10月までの試験当日までの残り3ヶ月、間に合うか不安になりヤバいと思いました。
ヤバいと思うともっと不安になり、解消するのに違うメーカーのテキストと過去問を買ってしまったのです。
その他にも「簡単に受かる勉強法」とかいう、1万円くらいの商材を買っていしまいました。
これをいわゆる「ノウハウコレクター」です。
勉強するのではなく、やり方とかテキストなどを買って安心を得る方法。
このことで、アウトプットの勉強時間は減り、お金も減りました。
そして、試験は不合格です。
2年目は絶対に負けられない、と思い通信講座を受講しました。
仕事をしていたので通学は面倒くさい。
また、通学は決まった時間に学校に行くというデメリットがあります。
そういったことで、ぼくは通信講座を受講しました。
その通信講座では、独学で勉強したときに不安は殆どありません。
それは、ネットで講義を聞き、時間があったら過去問を解く、
講義がないときは、1時間半くらい過去問を解いて一日終わりです。
競馬が好きなので、土日は昼間、競馬をやったあと、夕方くらいに過去問を解いたり講義を聞いたりです。
決まったことを毎日やってればいいので、全然不安はなかったです。
試験近くになると、学校が用意してくれている「模擬試験を5回」受験しました。
そこでは、38点とか40点などを連発することができたのです。
そして、試験間近になると担当の講師がこう言ったのです。
「もしここまで勉強して不合格なら、お祓いに行ってもらった方がいい」
ここまで勉強、と言ってもマイペースで勉強しただけです。
独学のときのほうが、逆にハードでした。
そして、本試験でもそれほど緊張することなく、合格。
独学で受験したときの不安は何だったのか、と思うくらいに2年目は安心して合格できました。
なので、もしかすると、一年目から通信講座で勉強していたら、一発で合格できていたかもしれません。
宅建試験が15%で難しい!?
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宅建試験の合格者は15%前後を推移しています。
それは、合格人数を調整しているからです。
34点でも合格する一方で、37点でも不合格の年もあります。
それは、点数で合格者を決めると、ある年だけ莫大な人数が合格してしまいます。
それを防ぐために、%で合格人を調整しています。
これは、学校の偏差値と同じ感じで、平均によって合格不合格が決められます。
なので、宅建試験を受ける年の各学校で行われる模擬試験は受けたほうがいいですね。
模擬試験を受けることで、目安として、現時点で合格できるかがわかります。
それが分かれば、本試験まで、何をしたほうがいいのか、対策が打てますね。
ぼくは5回中4回は合格点だったので、残り間違えやすい基本的な過去問を解き直して本試験に臨みました。
そして、無事合格できたのです。
難しい宅建試験の合格者層比率!
難しい宅建試験の合格者層比率を見ていきます。
男女別比率
宅建試験の合格者の層は、女性のほうが高いです。
男女別の合格比率は男性17%。女性18,9%。
これは、男性が頭が悪い、という意味ではないです。
男性は、営業の仕事が忙しく、机に向かう習慣がないので苦戦するのでしょう。
女性は、不動産業界で事務の仕事に向いていて、机に向かうのが苦痛ではない人も多いでしょう。
また、女性で営業をする人でも、男性よりも感度は良いので、受験するとなると本気モードになりやすいようです。
男性は、営業で儲かればいいと考えがちで、半強制的に会社から受験を勧められることが多いようです。
ぼくも会社から受験を勧められました。
女性は、会社から勧められることは多くなく、自分の意志で受験する人が多いのでやる気が違うのかもしれません。
ぼくが仕事をしていた会社の事務のおばちゃんが宅建を受験し、1回で合格しました。
職業別の比率
職業別の比率では、やはり不動産業が多く全体の31,2%です。
金融・建設・学生が10%前後。主婦も3,7%合格しています。
不動産業が多いのは、5問免除という特典があるので、上手く利用してるのでしょう。
宅建試験と他資格の難易度比較!
宅建試験の難易度は50%くらいです。
弁護士試験を100%とした場合なので半分くらい。
簿記2級は40%くらいの難しさです。
なので、宅建試験のほうが難しめです。
簿記の最高ランクと言える公認会計士は80%くらいの難易度です。
ちなみにFP(ファイナンシャルプランナー)2級は35%くらいです。
弁護士や公認会計士を受ける人にとっては難しくない宅建試験。
ただ、簿記2級とかFP2級などを取得する人にとっては難しい試験です。
難しいので独立開業できる!?
宅建は独立開業するよりも、会社で喜ばれる資格と言えます。
会社で資格を持ってると、頼られますし羨ましがられます。
手当も3万円前後の手当が付きます。
ちなみにぼくは2万円の手当がつき、年収が24万円アップしました。
独立開業もできますが、中小企業診断士に聞いたところこんなこと言われました。
「事務所とか土地とかがあればやっていけるでしょう」
事務所とか固定費があるので、自分で持っていれば大丈夫とのことです。
ただ、近年はレンタルオフィスのようなものもあります。
住所を借りて、契約などの手続きはそのレンタルオフィスで行う。
そのことで、低コストで開業できるかもしれません。