今回は、宅建に落ちた回数について見ていきます。
何度も落ちると頭が悪いと思ってしまいがちです。
また、なんで合格しないのか、と悩んでしまうでしょう。
勉強方法が悪いのかと、いろいろと考えてしまうと思います。
そこで、多くの受験生の落ちた回数の平均値。
合格率が低いので落ちるのが当たり前なのか。
落ちる人の特徴や落ちても諦めないほうが良い理由。
最後には宅建試験に落ちないための勉強方法などを以下で詳しく見てきます。
合格率、落ちる人の特徴などを見ていきます。
Contents
宅建試験に落ちた回数と平均値は2回!?
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宅建試験に落ちた回数と平均値は、一般的に1回~2回と言われています。
これは、合格者へのアンケートの結果に基づいて算出されています。
例えば、以下の調査を見ると宅建試験に合格された方の約90%が受験回数3回までで合格しています。
出典元:フォーサイト
59%+22%+10%=91%
また、平均値をとると2回受験で合格している計算になります。
よって、受験回数1~3回での合格が多いということになります。
しかし、これは皆さんの実感にあった結果でしょうか?
多分違うのではないでしょうか。
周りにもっと受験回数が多い方がいっぱいいらっしゃると思います。
このアンケートは、「合格者」が主な対象のアンケートで、不合格者を主な対象としたアンケート調査の結果ではありません。
したがって、不合格者まで含めたアンケート調査を実施すれば、また違った結果になります。
例えば受験回数5回や6回など。
宅建試験に合格できなくて苦しんでいるひともたくさんいます。
宅建は合格率が低いので落ちるのが当たりまえ!?
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宅建試験の合格率は低く、落ちるのが当たり前と言えます。
なぜなら、合格率は17%前後であり、約8割の方が不合格となるからです。
例えば、過去問を平均して、下の右の数値、75%くらい正答できる力がある人がいたとします。
この正答率であれば、過去4回の試験にすべて合格できるレベルです。
しかし、本番の緊張感などで、2問ミスしてしまった場合、令和4年度の試験は不合格になってしまいます。
つまり、1問2問のミスが命取りになってしまうシビアな試験ともいえます。
したがって、宅建は合格率が低いので、正解できる問題をミスして逃すと不合格の可能性も高くなります。
そのため、落ちるのが当たり前になってきます。
なので、ケアレスミスをしないように何度も過去問でしっかり記憶するのが大事になります。
宅建試験に落ちる人の4つの特徴
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宅建に落ちてしまう人の特徴を挙げると以下の4通りです。
- 勉強時間が不足している。
- 基礎知識が不足している。
- 過去問を十分に解いていない。
- 本番で緊張してしまう。
順番に見ていきたいと思います。
勉強時間が不足している
宅建に合格するには、約300時間以上の勉強が必要と言われています。
これは、宅建の出題範囲が広いからです。
例えば、民法や宅地建物取引業法のほか、建築系の都市計画法や建築基準法など、さまざまな分野の知識が求められます。
これらの知識を身につけるには、時間と労力がかかります。
したがって、宅建に合格するには約300時間以上の勉強が必要です。
ただ暗記が得意な人はこの限りではありません。
基礎知識が不十分である
宅建では、法律の条文や判例、用語を正確に理解することが必要です。
これは、宅建が不動産業界で働くための国家資格だからです。
不動産業界では、法律に関する知識やスキルが求められます。
したがって、宅建では、法律の条文や判例、用語を正確に理解することが必要です。
そのため基礎知識が不十分ですと、本番の試験でケアレスミスをすることが多くなります。
それではもったいないので、基礎知識は十分に記憶しておくことが大事です。
過去問を十分に解いていない
宅建では、過去問を解くことで出題傾向や問題のコツを掴むことができます。
これは、宅建の問題は毎年同じような形式や内容で出題されることが多いからです。
過去問を何度も解くことで、どのような知識や法律が必要か、どのように読み取るか、どのように答えるかを学ぶことができます。
したがって、宅建では過去問を解くことが非常に重要です。
また、アウトプット勉強法は、記憶する上でとても重要な勉強方法です。
テキストばかり読んでしまうインプット勉強法では暗記はなかなかできません。
自主的に過去問を何度も解き、問題の選択肢のどこが間違っているのか。
これらを答えられることで、記憶はどんどんどんどん進んでいくのです。
試験当日に緊張してしまう
宅建の試験は緊張が伴います。
時間制限が厳しく、焦りが生じ、思考力や判断力が低下することがあります。
宅建は、2時間で50問の選択問題を解く必要があります。
つまり、1問2分20秒ちょっとで答えなければならない計算です。
しかし、宅建の問題は難易度が高く、時間内に正確に解答するのは容易ではありません。
そのため、焦ってしまい思考力や判断力が低下することがあります。
ですので暗記はうろ覚えにしないで、しっかり暗記できるような勉強が必要になります。
宅建を数回落ちても諦めない方がいい3つの理由
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宅建を数回落ちても諦めないほうが良いです。
その理由は以下の3通りです。
- 宅建は経験値が重要
- 宅建は複数回受験での合格が3割
- 宅建は自分の夢や目標を叶える手段
こちらも一つ一つ見ていきます。
宅建は経験値が重要
宅建は経験値が重要です。
宅建は法律の知識だけでなく、問題の解き方や判断力も必要な試験です。
そのため、宅建を受験するたびに学ぶことや気づくことがあります。
たとえば、過去問を何度も解いていると、自分が苦手な分野や間違えやすいポイントが見えてきます。
見えてきたらそういった弱点分野を徹底的に勉強でき習得できるようになります。
また、模擬試験や本番の試験では、時間配分や緊張感にも慣れてきます。
慣れることで本番の試験でも緊張なく挑めるのです。
したがって、宅建に合格するには経験値が重要なので、数回落ちたからと言って諦める必要は全くありません。
宅建は複数回受験での合格が3割
宅建の合格者の属性を見ると、2回以上受験の方が3割以上を占める結果となっています。
出典元:フォーサイト(合格体験記)
その理由として、宅建の試験内容が幅広く難解であり、一度では習得しきれないためです。
勉強が得意な人は1回で合格するでしょう。
3割の人は1回で合格することはできません。
なので、1回で合格できないからと言って諦める必要はないのです。
多くの人は諦めずに何度もチャレンジして合格しています。
したがって、宅建に合格するためには、複数回受験することは当たり前と思うと良いです。
そして、1回や2回の受験であきらめずに続けることが、遠いようで近い合格への道なのです。
宅建は自分の夢や目標を叶える手段
宅建は自分の夢や目標を叶える手段です。
宅建士になりたい理由や目的を忘れずに、自分の夢に向かって努力してください。
宅建士になれば、不動産業界で活躍できます。
また、宅建は、他の資格と比べても難易度が高いので、宅建免許を持っていると自信やスキルが向上します。
宅建試験は非常に厳しいため、合格するにはある程度長い期間の勉強が必要になってきます。
そのため、自分が何のために宅建を目指しているのか。
このことを常に意識することが、モチベーションを保つ上で重要です。
ただし、宅建に挑戦することによって、自分や家族の生活や健康に支障が出でていけません。
もし、支障が出た場合は、一度お休みするか、または別の方法を考えた方が良いです。
勉強時間を300時間以上とれている
過去問対策もしっかりしている
それなのに、4回以上落ちている場合は、勉強法に問題があります。
いったん立ち止まり振り返ったり、情報を収集し軌道修正してください。
そうすれば、夢や目標を叶えられます。
宅建に落ちないための3つの勉強法
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宅建に落ちないための勉強法は以下の3通りです。
- 過去問はたくさん解く
- 科目別に重要なところを重点的に学習する
- 模擬試験を受けて自己評価する
こちらも一つ一つ見ていきます。
過去問をたくさん解く
宅建に落ちないための勉強法は、過去問をたくさん解くことです。
過去問を解くことで、宅建試験の出題傾向や問題形式に慣れることができます。
また、過去問には重要な法律知識や判例が多く含まれています。
そのため、効率的に学習することができます。
宅建に合格した人の多くは、過去5年分以上の過去問を解いています。
過去問を解くことで、自分の苦手分野や間違えやすいポイントを把握し、対策することができます。
したがって、宅建に落ちないための勉強法は、過去問をたくさん解くことなのです。
テキストを熟読することが、いちばん重要な勉強と考える方も多いです。
しかし、そういったインプット中心の学習よりも、問題を解くというアウトプット中心の学習のほうが、絶対に効果があるのです。
科目別に重要なところを重点的に学習する
宅建に落ちないための勉強法は、科目別に重要なところを重点的に学習するのが効果的です。
宅建は、宅建業法だけでなく、民法や建築基準法など、いろいろな科目が出題されます。
すべての科目を均等に学習するよりも、科目別に出題される重要なポイントを押さえておく必要があります。
そうすることで、試験に合格する効率的な学習ができます。
たとえば、宅地建物取引業法は(20問)で民法は(14問)と出題率が高い科目です。
ですので出題の高いこの科目を優先して勉強することが有効です。
この2科目も当然、過去問を中心に勉強することが大切です。
あくまでもテキストは補助的に使用することが効果的です。
模擬試験を受けて自己評価する
宅建に落ちないための勉強法は、本試験が近くなった時期に、模擬試験を受けて自己評価することが大事です。
模擬試験を受けることで、宅建の難易度や時間配分に慣れることができます。
また、自己評価することで、自分の得意・不得意な分野や問題を把握し、弱点を克服することができます。
宅建に合格した人の多くは、本番前に複数回、模擬試験等のテストを受けています。
本試験に合格するための試験です。
模擬試験を受けることで、自分の現在のレベルや目標とする点数との差を知ることができます。
目標点数以上であれば自信を持って、本試験に臨めます。
また、目標点数よりも足らない場合は、なぜ足らないのかを分析し、本試験までに目標点数を伸ばします。
分析と言うと難しですね。
ただ、宅建受験生の多くが得点してる問題を落としてることが目標点数に届かないことが多いです。
なので、模擬試験で間違えた箇所の過去問を解きまくることも重要です。
また、模擬試験の解説や解答を見ることで、自分が間違えた理由や正しい知識を確認することができます。
そういったことで、模擬試験を受けて自己評価することはとても重要です。
勉強法のまとめ
まとめると、出題数の多い宅建業法と民法に重点を置きます。
そして、過去問でアウトプット中心の学習を行い、テキストは補助的にします。
とにかく過去問をやりまくります。
総仕上げとして、模擬試験を受験し本番に備える感じです。
僕の宅建一年目は幅広く勉強したことで迷子になりました。
過去問中心に勉強すれば合格できると言う情報を聞いていましたが信用できません。
なのでテキストを読んだり、過去問をやったり、予想問題集を買ったりと、バランバランの勉強をしてました。
当然、模擬試験を受ける段階ではなく、試験でも不合格。
2年目は負けられない、と思い通信講座を受講し、スケジュールなどは学校任せ。
あとは授業を聞いて過去問を解きまくるの日々です。
といってもスケジュール通りに勉強していたので、不安で無駄な時間を使うこともありませんでした。
平日はだいたい1時間〜2時間くらい。
休日も趣味などがあったので、2時間くらいの勉強時間でした。
スケジュールが決まっているので、独学のときよりも勉強時間は少なく、不安もほとんどありませんでした。
そして、総仕上げに模擬試験を数回受けると、合格の範囲内で安心し本試験で合格できました。
なので、もし独学で苦労している場合は、通信講座などで勉強してみるのも、一つの手と思います。